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JINSOブライダルカウンセラー 婚活塾ブログ

2025/09/29

木を見て森を見ずー婚活で陥りやすい落とし穴と対策

 「木を見て森を見ず」。これは社会人だけでなく、婚活や結婚相談所での活動にも当てはまる言葉です。

私自身、若いころは仕事で上司に指示された部分ばかりに集中してしまい、全体像を見失って失敗した経験があります。上司が求めていたのは「森」なのに、私が差し出したのは「木」ばかりだったのです。これはまさに「部分ばかりに目を奪われ、全体を見誤る」典型例でした。

婚活においても同じことが言えます。見合いで出会った相手とデートを重ねる中で、「話が合う」「頼りがいがある」といったプラス面(木)に注目しすぎるあまり、全体像(森)を見失ってしまうケースが少なくありません。

婚活での「木」と「森」

 たとえば、ある男性が「趣味が合う」「会話が楽しい」など、個別の要素ではとても魅力的に見えたとします。ところが時間が経つと、金銭感覚が自分と大きくズレていたり、デートの頻度や誠実さに不安を覚えることがあります。これでは、結婚という長期的な視点から見た「森」を見失っていることになります。

結婚相談所のカウンセラーからもよく聞くのが、「見合いの最初の印象だけで決断を急ぐと失敗しやすい」というアドバイスです。婚活は人生を左右する大切な選択ですから、短期的な印象ではなく、以下のような全体像の確認が不可欠です。

  • 金銭感覚の相性(浪費家か、堅実か)
  • 経済力や将来設計(安定した収入や結婚後の生活設計)
  • 家族や親戚との関係(義両親との距離感や価値観)
  • 誠実さや信頼性(約束を守る、言葉と行動が一致しているか)

これらはすべて「結婚」という森を構成する重要な要素です。

「観」と「見」の両方が大事

先日読んだ野村克也監督の著書には、剣豪・宮本武蔵の『五輪書』から学んだ「観」と「見」の考え方が紹介されていました。

  • 「観」=物事を俯瞰的に見る大局的な目
  • 「見」=目の前の現象を見る詳細な目

婚活でも同じです。「観」の目で人生全体を見据えつつ、「見」の目で相手の細やかな魅力を見逃さない。この両方を持つことが、見合いから結婚へとつながる成功の秘訣です。

まとめ

 婚活では、細部の魅力に心を奪われやすいですが、結婚相談所で出会った相手を本当に選ぶべきかどうかは、もっと広い視点で判断する必要があります。「木を見て森を見ず」にならないために、短期的な印象だけではなく、結婚生活という長期的な森を意識して見極めることが大切です。

結婚相談所や見合いの場で出会うご縁は、人生を大きく左右するものです。だからこそ、「観」と「見」を意識し、森と木の両方をバランスよく見られる人が、幸せな結婚を実現できるのだと思います。

木を見て森を見ずー婚活で陥りやすい落とし穴と対策